荷を引く獣たち: 動物の解放と障害者の解放
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この本は、障害と動物性(そしていかにそれらが交差しているのか)に注意を払わないことは誤りだと指摘する。なぜなら、いずれの概念も他の差異のカテゴリーに、そして貧困や監獄の問題から環境正義にかんする問題まで、抑圧された者たちが直面する社会正義の問題に、深く絡みあっているゆえに、単に周辺部へと追放して済ませることはできないからだ。障害と動物の問題が他の解放運動に根を下ろしている限り、健常者中心主義と人間中心主義は温存され、それがいつでも支配と抑圧のシステムに利用されうるだろうことは避けられない。荷を引く獣たち スナウラ・テイラーpp.50, 51